はじめまして【大西恵子コラム】

はじめまして。私は大西恵子です。
私のコラムを読みに来て下さって、ありがとうございます。

ここでは、皆さんの就職活動やキャリアを考える上で、少しでもプラスになることがお伝えできればと思っています。

まず、私について自己紹介させていただきます。

私の職業は研修講師です。ビジネスマナー、コミュニケーション、クレーム対応など、研修を通して、企業や自治体が抱える課題や問題解決のお手伝いをしています。
大学を卒業して就職したのは大阪の物流会社でした。その会社で８年間、毎日クレーム対応に奮闘していました。入社３年目に社内講師となり、女子社員のマナー研修や、勤務していた支店で後輩指導の仕事が加わりました。
研修や後輩指導を行いながら、〝この仕事は私の天職かもしれない！”と思うようになり、３０歳のとき出産を機に会社を退職しました。

そして、２年の充電期間を経て、フリーの研修講師として歩み始めました。研修講師としてのキャリアは、社内講師の経験を含めて３２年になろうとしています。
ここまで書くと、私が何歳くらいなのかわかりますね？今年の４月で５９歳。
皆さんのお父様やお母様より少し（いや、かなり？）年上になるのかな？
世間で５９歳というと、そろそろ「定年」という一つの区切りを迎える年齢です。
でも私は、３０歳で会社を飛び出したときに、生涯現役で人生を歩んで行こうと決めました。自分自身が抱えている苦手をひとつずつ克服しながら、やりたい仕事を続ける人生を送りたいと思いました。

実は、会社に勤務していた頃苦手だったのが人前で話すことだったのです。
そんな私に、会社から、「研修講師をやりなさい」という命が下されました。
〝そんなの絶対無理！”そう思って断ろうとしたのですが、会社が決めたことですから逆らうことができません。不安な気持ちで研修を受け講師としてのスキルや知識を学びました。そして、翌年の４月に新入社員研修を担当しました。

新入社員に緊張が伝わるほど、表情が引きつって声もうわずっていたと思います。
でも、苦手だったことにチャレンジしたことで、自分自身の中に眠っていた可能性を少しだけ引き出すことができました。
〝もう少し頑張ってみたら、新しい私自身を創りだすことが出来るかもしれない”と思いましたし、〝苦手を克服しながら進化していく私自身を見せることも後輩たちの指導に繋がるかもしれない！”と考えるようになりました。
そして、“新入社員や女子社員だけでなくもっと幅広い年代の人たちと関わって、抱えている問題や課題を一緒に解決したい！”と考え、会社を飛び出し気が付いたら、もう２７年が経とうとしています。

自分がどんな仕事に就きたいか？を考える時、ほとんどの人は「好きなこと」から考えます。
私の場合は、今やっている仕事はすべて「苦手だったこと」「嫌いだったこと」なんです。
「苦手だからもう少し頑張ってみよう」「嫌いだけどやってみよう」と思ったから、自分自身を進化させることが出来たし、この仕事が続けられているのかなと思います。

自分はどんなことが好きなのか？嫌いなのか？
自分はどんなことが得意なのか？苦手なのか？
じっくりと向き合って考えてみると、いろいろな発見があります。
自分の人生を歩んでいく上では、これまでもそうだと思いますが、これからも選択を迫られる機会がたくさん待っています。

でも、いつも大切なのは「自分はどうしたいのか？」なのです。
そのために、自分のことを誰よりも自分自身がしっかり理解していることは大切です。
自分自身について、いろいろな角度から問いかけて魅力を発見してみてください。そして、ここでこれからのことについて、一緒に考えていきましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。

INFORMATION

大西恵子

大西恵子事務所キャリアコンサルタント

経歴

松下物流（株）に入社。営業事務の傍ら、社内講師として女子社員の研修、OJT指導に携わる。退職後、研修講師として独立し現在に至る。講師歴は社内での経験を含めると31年。幅広い業界の研修を担当するとともに、店舗調査、カウンセリングなど、人と企業が元気になるために、様々な手法やテーマでの取り組みを展開している。山口大学には、キャリアカウンセリングや面接・GD指導、P-1グランプリの事前研修やプレゼンテーション指導を担当しており、関わりが深い。