株式会社ビ・メーク

支援から広がった全国展開業界をリードする技術

株式会社ビ・メーク　代表取締役

宮本裕司氏Yuji Miyamoto

Profile

アーユルヴェーダ理論によるトータルエステティックサロンを１９９０年に開設。店舗網を拡大し、現在は北海道から鹿児島まで全国約40店を運営する。日本エステティック業協会（ＡＥＡ）常務理事。

エステティックサロン「ヴァン・ベール」を展開する
株式会社ビ・メーク。

１９９０年に周南市に１号店となるサロンを設け、現在は山口市を拠点に、全国で40店を運営しています。約30年でサロンを大きく広げてきた宮本裕司社長。「世の中に必要な支援をしていった」ことが全国展開につながったと振り返ります。
「周南の次に小郡（山口市）に２店舗目を出しました。その頃に、助けてほしいという会社があるという紹介があり、応援をするために出向きました。しかし、応援ではなく直営して立て直さないといけないくらいの状態。乗りかかった船なので、自分たちで引き受けてやろうと。それからサロンがどんどんと広がっていきました。計画したというよりも、支援をしていった結果が全国展開のルーツになっています」
他社に先駆けて当時から導入していたのが伝統的なマッサージの「アーユルヴェーダ」。技術を培い、オイルや機材を厳選し、現在もアーユルヴェーダをベースに、さまざまなメニューを、お客さまの要望やカウンセリングを通して組み合わせています。
当初は「ビ・メーク」の店舗名で展開していましたが、東京のサロンオープン時に採用したブランド名「ヴァン・ベール」に統一。２０１８年も名古屋市や松江市などに店舗をオープンさせました。
ただ、宮本さんは「日本はこれから人口が減っていきます。ヴァン・ベールも年１店舗くらいは広げていくという計画はありますが、現状の店舗を安定させることが重要です」と強調します。

人口減少社会でも成長を通販や海外進出に活路

人口減少社会に本格的に突入した日本で、どのように企業を成長させていくか。日本のほとんどの企業が当たる壁ですが、宮本さんは第一手としてサロンと同名のオンラインストアを開設。化粧品の通信販売を強化しています。
「サロンで使っているプロユース、サロンユースの化粧品を一般市場にも出していきます。サロンでの売り上げを超える売り上げを目指しています」。宮本さんはそう話し、スキンケア用品や洗顔料などのインターネットを通した販売に注力しています。
また、日本エステティック業協会（ＡＥＡ）の常務理事も務めることから、業界全体の発展にも目を向け、成長が著しい東アジアなどグローバル市場へ出て行く必要性を説きます。
「いま海外の人たちも本物を探しています。日本のおもてなしや接客という技術を、業界全体を挙げて海外に展開していくというのは、これからの発展につながります。伸びしろのあるところに出て行く。その方向にシフトしていくべきだと思います」
一方で国内ではエステの健康寿命延伸に注目が集まり、新たな需要の掘り起こしも始まりました。
「経済産業省から直接、業界にも健康寿命延伸の一翼を担ってほしいと言われていますし、社内としても一役買えるように活躍していこうと話しています。エステティックは健康や癒やし、ストレス解消にも役立つとものです。痩せる、きれいになるというイメージは強いかもしれませんが、単なる美容という業界ではなく、健康やストレス解消という需要は大きいと考えています」

頑張る人をサポート　県内アスリートにも支援

きれいになりたい、健康でありたいという気持ちをサポートする株式会社ビ・メーク。その理念を表現するように、山口県出身のプロゴルファー、沖せいら選手や県内初のＪリーグチーム「レノファ山口ＦＣ」、そのレディースチームなどを支援しています。
「サポーター精神というのがヴァン・ベールのこだわりの中にあります。その一環で、山口でこれから成長していくアスリートを応援しています」
時代の転換点にさしかかる中、宮本さんはチャレンジを惜しまない人を求めています。
「常にチャレンジ精神を持って、新しいことに踏み出していく会社なので、現状に満足せずに新しいことにチャレンジできるような人に入ってきてほしい。いち歯車になるために入るのではなく、エンジンとして活躍してほしいです」
美しく、健康に。時代の扉を開き、笑顔が満ちる社会を作っていきます。

株式会社ビ・メークの取り組み