インターンシップを価値あるものに!【大西恵子コラム】
みなさん、こんにちは。最初のコラムから3カ月たちました。暑い毎日が続いていますが、元気に過ごしていますか?
今日のテーマは、夏のインターンシップについてです。
インターンシップは、企業で就業をリアルに体験しながら、社会や企業やのことを知り、仕事への興味・関心を深めることを目的としています。受け入れ企業での就職を前提にするものでも、実施後の採用を義務づけるものでもありません。また、夏休みのインターンシップは、5日以上を基本としていますから、大学や専門学校に通うよりも、ハードな毎日かもしれません。
しかし、「どのような業界で働こうか?」「どのような仕事に就こうか?」が決まっていない時期だからこそ、企業ではどんな人たちがどんな仕事をしているのかを知ることができますし、社会人として働くためにどのようなことが必要なのかをじっくり考えるよい機会になります。目的を持って取り組み、価値あるものにしていただきたいと思っています。
企業から準備された仕事やワークをこなしているだけでは、「インターンシップが、自分自身の成長につながるきっかけになった!」と実感することはできません。
就業体験を目的とするインターンシップは、みなさんのことを「お客様」ではなく、企業の一員や社会人の後輩として受け入れています。
「行けば何でも教えてもらえる」という受け身の姿勢ではなく、「自分には何が出来るか?」「この仕事はどのように役立つのか?」を考えながら積極的に行動しましょう。
就業体験や他大学の学生とのグループワークなど初めの体験で、戸惑うことや上手く出来ないことも多いでしょう。でも、それら一つ一つは、上手くいかないことを知るチャンスだと思って下さい。
課題や改善方法が明確になれば、あとは実践あるのみです!必ず自分の成長に繋がります。
一方で、インターンシップを通じて積極的に実践していただきたいことが2つあります。それは、「あいさつ」と「メモを取ること」です。
積極的に実践したいあいさつ
「おはようございます」「ありがとうございます」「すみません」「お願いします」「お先に失礼します」
学校や家庭でのコミュニケーションの場の多くは、与えられるものであり、与えられた場の中で人間関係やコミュニケーションを磨いています。
しかし、学校を卒業して社会で働くようになれば、もう誰もこの場を与えてくれる人はいません。これからは、自分自身の力でコミュニケーションの場を創っていくことが求められます。場を創り出すことで、自分自身が求めていたコミュニケーションの「場」を生み出していくことができます。そしてそれが、お仕着せのコミュニケーションではなく、自分らしさが発揮でき、関係を深め合えることにつながるのです、この場づくりの瞬間が、「あいさつ」の瞬間なのです。
メモを取る習慣をつける
教えてもらったことは必ずメモを取り、同じことを何度も聞かなくてもいいようにしましょう。ミスをしない人には、共通する習慣があります。それは、記録(メモ)を取っていることです。人と約束を交わしたら手帳に書く。指示を受けながらメモを取る。上手くいかなかったことは改善と再発防止のために記録に残しておく。ミスをなくしたいなら、すぐにその場で記録することが何よりも大切です。
インターンシップは、「こんなことができた!」だけでなく「こんなことができなかった」も、体験したことが全て今後の自分の成長に繋がっていきます。ぜひ、自分にとって価値ある体験の場にしてくださいね!